メンタルきのこ

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最近の日本を取り巻く経済状況について

こんばんは、メンタルきのこです🍄

 

最近でもないですが、ここ何年も賃金が上がらず物価は上がり、他方では社会保障費用の増大から可処分所得は目減りを続け、自分も含め一般的なサラリーマンは総じて厳しい状況が続いていることと思います。働き方改革の旗印のもと長時間労働の是正やサービス残業の抑制など、見た目上は一定の効果があるのでしょう。

一方では人手不足と論じながら、ある一定以上の年齢に早期退職という名のリストラを進めるこの状況。就職氷河期を直撃した団塊ジュニア世代ですが、早期退職はまさにそこのボリュームゾーンを狙い撃ちするようなもので、この世代に対する厳しい仕打ちはどうしたものでしょうか。政府が進めようとしている当世代への正規雇用化対策を見たときに、この官と民の間にある大きな隔りは埋めようのないものなのかと絶望感すら漂います。

 

では冒頭の可処分所得の減少に翻ってみましよう。先に述べたように低賃金かつ長時間労働の結果、日本国内の市場には世界に通用する高品質な家電製品が低価格で出回っている訳です。でも日本人は所得が減っているため、欲しいけどなんか高いなあ、と感じて買い控えをしていると仮定します。でも製品は買われているのです。

では誰が買っているのか?という問いへの答えはご存知のとおり外国の方々です。少し前までは中国の方が代表格でしたが、最近はタイやマレーシアなど東南アジアの方々も多く日本を訪れ、安くて低価格な日本製品をタックス・フリーでたくさん買って帰るのです。諸外国は経済成長率の伸張と共に給与水準も上昇している、言わば正常な範囲のインフレが起きているその一方、日本はいまだにデフレマインドから脱却できず、同じ製品を見たときに高いなあ、と感じてしまう訳です。

これはつまり、見方を変えれば外国の方に安く買ってもらうために、日本人は低賃金かつ長時間働いている、という見方もできる訳です。

海外からの発注で生産が行われているなら外貨ベースでの収入になり、かつて世界の工場と言われた中国のように受注ベースに合わせた増産体制を組める(そして世界第二位の経済大国になった)のでしょうが、恐らく現状は日本国内の需要向けに生産されたものを日本人が買わず、日本を訪れた諸外国の方が買いまくるという図式になっており、なるほどこれでは日本の経済成長率は著しく低いままという理屈も合点がいきます。

 

少し長くなりましたので、とりあえず本日はこの辺りで。