アルバム・アートワーク #16
こんばんは、メンタルきのこです🍄
Steelheart
Tangled In Reins 1992年2nd
1990年にバンド名を冠したSttelheartでデビューしたアメリカのハードロック・グループ、スティールハートの2nd。
1stに収録されたバラードShe’s Goneに評価が集まりがちですが、この2ndはアメリカン・メロディアス・ハードの王道とも言えるナンバーが目白押し、さらに感動のバラードを2曲も収録した超強力盤です。
掴みである1曲目のLoaded Muthaでのハイトーン・シャウト、これに心を揺さぶられないメタラーはいないことでしょう。続くSticky Side Up、これがまた実にアップテンポで陽気、軽快なアメリカン・ナンバーでもう完全にノックアウト。Late For The Partyの分厚いコーラス、これはさぞかしライブで盛り上がる曲であると想像できます。
バラードのAll Your Loveもしっとりとした雰囲気からハードに展開、最後はしめやかなエンディングを迎える素敵な曲です。
Mama Don’t You Cryは母に捧げた曲で、終盤の子供の声によるコーラスで滝のように溢れる涙が止まらない感涙必至のバラード。個人的にはShe’s Goneよりもこちらの方が好きで、とても心に沁みる名曲です。
そこから一転してバンド名を冠したSteelheartは圧巻のストロングな疾走ナンバーで、途中ブレイクを挟んでのドラム・ロールはまるで突き上げる大地の鼓動、聴く度に血が騒ぎます。
順調なセールスを記録し精力的なライブ活動を続け、このまま行けばアメリカを代表するようなハードロック・バンドになるかと思われた矢先、突然の不幸な出来事に襲われます。
それは1993年のライブ中に起こったアクシデントで、落下した照明器具がヴォーカルのマイク・マティアビッチの頭を直撃し、一時は生死の境を彷徨うほどの重大な怪我を負ったようでバンド活動は停止を余儀なくされます。
しかしその後驚異的な回復を遂げ、1996年に3rdアルバムWaitでシーンにカムバックしますが、時はオルタナ/グランジが一大ムーブメントとなっていたこと、またその作風も従前のようなアップテンポなアメリカン・ハードロックではなく、療養中の精神世界を投影したようなダークな内容となっていました。
この後に長期の活動停止期間に入りますが、2006年に再復活を遂げ現在も活動中、2017年には何と27年振りの来日公演も行っております。
人生いろいろ、紆余曲折があるからこそ苦労もあり、経験した苦労の分だけ人を惹きつける魅力となり、充実した人生を送れるものと思う次第です。
そんな訳でこんなんTシャツにしたら・・・絶対かっこええやん!