アルバム・アートワーク #011
こんばんは、メンタルきのこです🍄
Crimson 2000年6thフル・アルバム
どうですか、見てくださいこの構図。海竜を思わせる骨格が化石となり、死した後にも巻貝の化石という迷宮(クリムゾン)に囚われるという絶望しかない完璧なデザイン性。文句なしにTシャツにしたくなる最高のアートワークだと思いませんか?
またこのジャケットですが、絶望感に満ちた魂の慟哭を切り出したかのような、そんなアルバム内容を非常によく現しており、そういう面でも秀逸な出来と感じ入る次第です。
Entombedの1st・2ndの頃に始まりCarcassのHearteorkの辺りで興隆を極めたメロディック・デス・メタルのムーブメント、それがひと段落したのが2000年頃だったと思います。
そんなシーンの中でSentencedは1991年にShadows Of The Pastでデビューをし、1995年Amokでメロディック・デス・メタルの一つの頂点とも言える作品を発表。それ以降これまでのデス・ヴォイスのタネリから、クリーンだがどこか物悲しい歌声のヴィレに変更となり、音楽性もそれに合わせるかのように暗く、物悲しいスタイルに変わりました。そしてその抑え切れない絶望感がこのアルバムで見事に(?)開花しました。
あえて楽曲のスピードを落として暴虐性を抑制し、慟哭にも似た歌声で負の面の感情を絞り出すように吐露し歌い上げるスタイル、これがまた素晴らしい。
この次のアルバムThe Cold White Lightでは感情が爆発したかのような攻撃的なスタイルになり、そちらもまた完成度が高く、一般的な評価も高いアルバムです。
そして2005年にFuneral Albumで惜しまれながらバンド活動に幕を下ろしましたが、個人的にはCrimsonのスタイルで作成されるアルバムをもっと聴きたかったですね。それぐらい自分にとって最高のアルバムです。
そんな訳でこんなんTシャツにしたら・・・絶対かっこええやん!