メンタルきのこ

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インフレとリスクヘッジ

こんばんは、メンタルきのこです🍄

 

インフレとはモノやサービスの値段が上がり、地価や株価も上がること。結局それらの値段は需要と供給のバランスの上に成り立っており、インフレ=欲しい人が多いという図式も成り立つ訳ですが、貨幣価値が下落しているということでもあります。

逆にデフレになると需要が減退しその値段で欲しがる人が少ないために値段を下げざるを得ず、またそれ故に待っていればもっと値段が下がりそうだ、という買い控えが起き、ますますデフレが加速するという現象も発生しやすくなります。

 

さて、インフレになり通貨の供給量が増えると、昨日までの1万円と今日のそれが持つ価値とは異なる可能性があります。1万円で買えた靴が1万1千円を出さないと買えない。全く同じものなのに、といった具合です。

極端な例ではドイツが経験したハイパーインフレがあり、喫茶店でコーヒーを頼んで飲み会計をしたら値段が倍になっていた、なんていう逸話もあるほどです。

 

何が言いたいかというと。

インフレの世の中を想定するならば、借金をしてモノに投資するということもリスクヘッジとしては有効だ、ということです。

例えばの話ですが、100万円を借金して買ったピアノの値段が半年後には150万円の価値を持つ動産となる、インフレの世の中ではそういうことも起こり得る訳です。あ、無闇矢鱈に借金しろと言っているものではありませんので念のため。例えばの話です。

ただしピアノの値段がそれだけ上がっている世の中ならば、生活用品や必需品などのモノの値段も相応に上がっているはずであり、例え150万円でピアノを売ったにしても実質的には値上がり前の100万円と同じ程度の貨幣価値しかない可能性が高いです。うーん、なんだかよく分からない謎々みたいですね。

でも差益分の50万円は利益として確定するわけですから、現金のままやがてくるデフレに備えるか、価値が下がりにくいオールドコインやゴールドに投資をして資産を守る、そういう選択肢もあると思います。

 

デフレの世が長く続いたことや、いまだにデフレマインドを引きずっているテレビ番組などもあることからインフレなんてものは実感として捉えずらいと思います。でも生活をしている実感として食品や日用品の値段が上がっている、もしくは値段据え置きで内容量が減らされているモノが増えたなあ、と感じます。それに伴って通貨の供給量、つまりは日本人の大半を占めるサラリーマンの給与が増額されていれば良いのですが、景気が良いのは大手企業や外資系であり、全体的な給与の底上げにはほど遠いのが実情です。これでは悪いインフレと言わざるを得ません。ただし昨今は副業や、そもそも会社に所属せずフリーで生計を立てている方も多くいらっしゃいますので、一億総中流などと言われた頃のインフレ論はそのまま当てはまらない気もしますけどね。

とは言え極端な円安進行や資源供給地域の紛争など、何がきっかけでインフレが加速するかは分かりません。そして仮に想定を超えるスピードでインフレが進行した場合、日々の生活と資産を守るのは他でもない自分自身です。この状態で円の現預金しかないと実質的な資産はどんどん目減りしますので、これが株や為替などの流動性資産をある程度保有しておくことも大切だと言われる所以でもあります。

 

過度なインフレが起こる可能性と確率はそう高くないとは思いますが、何事も普段からの備えが大切だと思う次第です。

ご自愛くださいませ。それでは。