メンタルきのこ

メタルやきのこや投資に料理、人生観、こころの健康奮闘記

目的と手段のスリ替わり

こんばんは、メンタルきのこです🍄

 

突然ですが私もそこそこ投資歴がありまして、2008年頃のリーマンショックをリアルで体験しました。投げが投げを呼び底が抜け、下げが更なる下げを呼ぶあの恐怖。株や為替はもちろん、原油価格も相当な下落をしました(原油はそれ以前にえげつないほど不自然な価格上昇があったので適正価格に戻っただけとも言えますが)。資産の75%程を溶かし、もう投資をやめようかと思いながらも耐え難きを耐え地道なトレードを重ねつつ、なんとか回復の兆しが見え始めた頃に起こった2011年3.11。個人的にはこっちの方が精神面も含めて厳しかった。政権交代の混乱の最中につけたドル円78円、それに共鳴するかのように付けた日経平均の安値が8,227円。現在の日経は21,000前後なのでおおよそ2.5倍の差という計算となります。

 

さて。

 

何が言いたいかと言いますと、投資の本来の目的は資産形成であり、理想を言えば利確・損切りのラインを定めて機械的、効率的に資産を殖やすことが目的のはすです。

ところがまぁ、私なんぞの凡人は本来の目的を外れ少し上がればすぐ利確、下げても配当と優待があるからという妙な理由で無用な長期ホールドに転換、おいおい配当で含み損補填するのに8年はかかるぞ?冷静に考えたら早々に損切りして他の有望な銘柄に乗り換えをしない機会損失の方がデカイぞ・・・?

なーんて具合になる訳です。

つまりは資産形成のための手段である投資のはずが、自分の過ちを認めずになんだか不幸自慢みたいな、損失を抱えることで自分自身に方向性の誤った握力テストを果たすのが目的へとスリ替わっていることです。

稀に大規模な自社株買いやTOB、一部への指定替えや株式分割などで救われて、ほらやっぱり持ってて良かったと自分に言い聞かせることもありますが、そもそもそんな事は極稀にあるかないか。いやほとんどない。一発狙いで中低位銘柄を持つ傾向が高く、そういった好材料が期待されるような優良銘柄を保有する割合は低いため、下落時からの回復には相当な期間を要します。そこの機会損失が非常に無駄であり、的確な資産形成の妨げになっているのは間違いのない事実です。

 

資産を殖やすという目的を実現する手段である投資。これが全て。

目的と手段のスリ替わり、本当に気を付けたいものです。

 

それでは。