深海からの声なき怨嗟の声を引き連れ日本初上陸を果たしたDeep Sea Demons、我がV!誌が秘密裏に取り付けた独占インタビューを引き続きお届けしよう。深海からの怒りに刮目せよ!
※フィクションですので悪しからず
V!誌(以下V):それにしてもあなた方の楽曲はどれもクオリティが高く、かつバラエティに富んでいますね。あまりに不穏、だがしかし何かの胎動を確実に感じるオープニングSEの『Black Fatal Movement』に続き、まるでMithotynのような荒れ狂う暴虐性に満ちた『Rise of Deep Sea Wriggles』、そこから一転し深海に独り置き去りにされたかの様な静寂に包まれた『Botom of the Boat in a Bottle』の流れは何度聴いても鳥肌が立ちます。
Sadly Octopus(以下タコ):ありがとう、気に入ってもらえて本当に嬉しいよ。そうだな、俺たちは偉大な先達の意志を汲み、そしてそれを俺たちなりに消化して次の世代に繋げることも役割の一つと考えている。Mithotynの名前を例に出してくれていたね、個人的に心の底からリスペクトしているのでこの上なく嬉しいよ。
V:いえ本当の気持ちをお伝えしたまでです。ところで貴方のお名前ですが、やはりCozy Powellからインスパイアされたものですか?
タコ:え?Cozy何だって?いや、俺の名前はジャッキー・チェンのカンフー映画『クレイジー・モンキー笑拳』に登場した師匠役、八本足の麒麟から着想を得たものだ。お前ももちろん知ってるだろ?え?Powellだろって?いやだからだな
V:分かりました、ありがとうございます。ところでSEが非常に効果的に使われていますよね。TreatのSole Survivorを想起させるとても印象的なオープニングですね。
Crystal Numbness Jellyfish(以下クラゲ):ワォ!Treatだって?予想外だな!いやいや、冗談さ。俺は熱狂的なTreatファンなんだ。今でも寝室の天井にはThe Pleasure Principleのジャケットを拡大したタペストリーを貼っているぐらいさ!
V:そうでしたか。確かにWaiting Gameっぽい部分もありますよね。
クラゲ:Wow!そうなんだよ、よく気づいてくれた!もう崇拝するほど好きなんだよ。Youとは気が合いそうだな!
V:(まぁあれだけ露骨にパクってたら誰でも分かるわな)他にもアルバムの中でも特にストロングでガッツィーなナンバー『Bone This Way』ですが、この曲の作成に当たって何か問題はありませんでしたか?
Madness Giant Squid(以下イカ):妙な事を聞くな。どうしてだ?
V:いえ、タイトルが某女性アーティストの大ヒットナンバーのタイトルに酷似しているものですのから・・・
イカ:そうか。でもいいか、あちらはBorn、生まれたんだ。俺たちはBone、骨、つまり出汁を取られて抜け殻となり捨てられた者たちへ捧げた哀歌なんだ。その違いを分かってくれるか?
V:はい、失礼な質問であったことをお詫びします(悔しいが妙な説得力だ・・・)。
以下次号に続く。深海からの怒りに刮目せよ!
※しつこいようですがフィクションです