メンタルきのこ

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Bohemian Rhapsodyの想い出

こんばんは、メンタルきのこです🍄

 

Queenの映画、Bohemian Rhapsodyを観ました。改めてQueenの生み出した楽曲とフレディを始めとしたメンバーのそのパフォーマンスに驚愕し、もしフレディがイギリスにいなければ、もしあのままヴォーカルが脱退していなければQueenがいない世の中だったのかと思うと本当に奇跡的なものを感じます。歴史にもしはありませんが、Killer QueenとかBicycle、Radio Gaga、そしてBohemian Rhapsodyがない世の中は今より味気ない世界だったのではないかな、とそんな思いを抱きました。

 

さて個人的な話をしますと、私が初めてQueenを知ったのは中学2年生、まだフレディは存命中でした。当時聴いていたFMラジオでそう、Bohemian Rhapsodyが流れました。オープニングの神々しいまでのハーモニー、それに続く流麗なピアノフレーズ、そして伸びやかなフレディのヴォーカル、そのどれもが衝撃的で、まさしく全身に電流が走るという貴重な体験をさせて頂きました。その頃の国内ロック界はBoowyの解散熱がまだ冷めやらず、Buck TickやユニコーンThe Blue Heartsが席巻していた時代で、中学生が洋楽に触れるには少し敷居の高い時代だったと思いますし、そんな中でラジオは貴重な情報源でした。国内のロック界にはないその完成度、荘厳さに本当に雷に打たれたような衝撃でした。

 

そして時代が進み、フレディが亡くなった翌年に私は会社員として新たなスタートを切ります。それ以前から就職して給料が入ったら毎月Queenのアルバムを1枚ずつ買おうと決意をしており、実際に購入を続けていました。その当時はEMIから出ていたQueenのCDが3,200円もしたんですよ。そうそう、映画にもあったBohemian Rhapsodyの黒いシングルも新譜で買いました。懐かしいなあ。

 

それで新入社員の歓迎会、ここで二次会のカラオケに行きよしお前も歌え!ときた訳です。

よっしゃ!待ってました!と喜び勇んで頼みましたよ、Bohemian Rhapsody。ちなみに当時のカラオケはレーザーディスクという巨大なCDの様な媒体を手動で入れ替えるのが主流で、その使用料もとても高かった記憶があります。

そして演奏の入りから自分はQueenのメンバーで、俺こそがフレディ・マーキュリーであると強く確信し歌い始めた訳です。歌詞なんか見なくても歌えるぐらいに心酔していましたので当然画面など見ず、あのオペラパートも一人で完璧に歌い上げました。そしてエンディング、Anyway The Wind Blows...ジャァアーーン!の銅鑼。もう涙すら浮かべるぐらいの完璧なパフォーマンスでした。

で席に戻る際に諸先輩、上司の表情を見た時、私は悟りました。

 

やべえ・・・ドン引きされてる・・・

 

いやまあ、そうなりますよね。みんなB’zとかサザン、ミスチルを歌って盛り上がっていた時代、そこにQueenを放り込まれたら誰だって硬直します。ドン引き已むなしです。ブライアン・メイ作のToo Much Love Will Kill You、好き過ぎるが故にその愛に傷付けられる、そんな境遇を身をもって知った気がしました。でもこれでいいんだ、自分が心の底からリスペクトするQueenの曲を職場の方々に紹介し知って頂けた、ここに満足感を抱いて帰路に着きました。

 

翌日以降、職場の方から一定程度の距離を置かれている気がしたのは私の思い過ごしだったはずです。ええ、そうですとも。いいんです、どんな状況でもKeep Yourself Alive、自分らしくあれ、これこそがQueenが示した道なんですから!

・・・なんてね、いやいやあの頃は若かったなあ・・・良い想い出です。本当にね。