こんばんは、メンタルきのこです🍄
皆さんはあれに比べれば大抵のことはマシだという辛い経験をお持ちでしょうか?
私にはあります。それは件のお寿司屋さんではなく、別のバイト先での過酷な体験でした。
あれは確か高校2年の冬休みだったはず。割と家の近所にある食品工場で10日間ほどのアルバイトの募集があり、部活も休みで暇だったことから軽い気持ちで電話で申し込んだところ、じゃあ早速明日の朝8時から来てくださいとのお達し。
仕事の内容は袋詰めされた油揚げの検品とか、加工の終わった豆腐の検品など単純なものなので経験等は一切不要とのこと。まあ学生のバイトなので楽そうだし時給も良かった(後の寿司屋に比べればですが)のもあって、バイト代入ったら革ジャンでも買おうかなーと内心ウキウキでした。
そして迎えたバイト初日。
担当の方からの簡単な施設の説明の後にじゃあ君はこの作業をやって、と言われたのがモウモウと水蒸気をあげ、映画ブレードランナーに出てきそうなスチームパンク全開の近未来感に溢れる巨大マシン。何を作る設備か聞いたところ、これは袋に入れた液体状のコンニャクの元を型に入れ加熱・整形する機械ですとの回答。へぇーコンニャクってこんなカッコいいマシンで作るんだなあと感心したのも束の間、じゃあやり方教えるから作業開始してとの指令。
流れるレーンに担当の方が手慣れた様子で液体コンニャクを型に入れます。Joshuaのようなえらい手早さです。目が追いつきません。じゃあやって、あ、はい・・・と作業開始。
上手く説明できないのですが、
↑ レーンの流れ↑
ーーーーー
□□□□□ ←ここに液体コンニャク
ーーーーー をこのように並べ入れる
□□□□□
ーーーーー
横一列に液体コンニャクをだいたい5個詰める。これを只ひたすらに繰り返す。午前4時間、午後6時間ひたすらコンニャク並べ。昼休み1時間はあるものの他の休憩は基本なし。しかも10日間連続。自分がマシンの一部になったかと錯覚するほど無心の作業。もうね、嫌だとか駄目だとか思った瞬間に本当に逃げ出してしまいそうで、死んだアジの目どころかアジの干物になり心を無にして作業を続けました。
単純ゆえに苦痛。これが私の人生で経験したあれに比べれば大概マシと思える出来事でした。油揚げとか豆腐の検品をしている人のなんと楽しそうに見えたことか・・・
しかしおかげで忍耐力が鍛えられました。厳しい環境に置かれて心が折れそうな時、私はコンニャクバイトを思い出して乗り越えることにしています。
でもね、メンタル的な苦痛は別で、気持ちが辛い時はあんまり我慢をしてはいけません。この経験はあくまでも機械相手の肉体的な修練であって、人間相手のメンタル面での支えになるかと言われるとそうとは思えません。
ギリギリと詰められながらも明日こそはと信じて必死に働き続け、そして迎えた未来がマイナス成長ぎりぎりの失われた30年。これでは誰も報われません。
相手を許し、自分を許し、無理をすることなくこれからは自分自身を大切にすることに努力を傾けましょう。
それでは。