こころの病であるうつ病や精神的な疾患は、こころが沈んだり気持ちが晴れないといった心因性の症状に先駆けて、身体的な症状として現れることが多いです。
代表的な症状としては中々寝付けなくなる入眠障害、新聞配達などちょっとした物音などで何度も眼が覚めてしまう中途覚醒、起床時間の2時間以上前に目が覚めてしまいその後眠れないまま朝を迎える早朝覚醒などの睡眠障害があります。
睡眠の質が悪化することにより、こころの病をはじめ様々な疾患を発症しうる要因ともなります。
ちょっとした悩みなど数日間で治まるものであれば問題ありませんが、上記のような症状が週単位で継続する場合は注意が必要となります。
睡眠障害については、実際にうつ病を自覚して通院治療を開始するよりも半年から一年以上前に顕著に感じていた方が多いと思われます。
逆に言うと睡眠障害の症状が2週間以上続くような場合、それは高い確率でこころがSOSを発していると考えた方がよく、地域の公的な専門機関への相談や、精神科・心療内科などの専門医を受診すべき時期であると考えて行動すべき時です。
また一人で悩まず、家族や信頼できる友人・知人に相談することも非常に有効です。
一昔前に比べて精神科や心療内科など専門医の受診や治療・通院も大分ハードルが下がったと思います。また治療が早ければ早いほど、その効果も高いです。
自分がそう感じている場合、家族や友人に早めに相談しましょう。
また自分が家族や友人などから最近眠れないという相談を受けたり、日中ボーっとしているような様子を見かけたら、積極的に相談に乗ってあげましょう。
相互に理解・行動し、改善に向けて動き出しましょう。大丈夫、うつは必ず治ります。
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